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「虫」が生む新しい発酵の世界!ユニークなお茶ブランド「虫秘茶」【IVS2025】
投稿日 2025年7月16日 18:00:55 (IT 科学)
植物の葉を虫に食べさせ、その排出物からつくるというユニークなお茶「虫秘茶(ちゅうひちゃ)」が、2025年7月2日(水)~7月4日(金)に京都で開催されたスタートアップカンファレンス「IVS2025 KYOTO」に出展。紅茶ともウーロン茶とも異なる、唯一無二の発酵風味を持つ新ジャンルの茶として、国内外の来場者の注目を集めた。
■ 偶然のひらめきから生まれた“虫のお茶”
虫秘茶のはじまりは、なんともユニークな体験からだった。開発者の丸岡毅さん(京都大学大学院在籍中)は、研究室で飼育していたガの幼虫「マイマイガ」の糞を掃除していた際、その香りにふと違和感を覚えたという。鼻を近づけてみると、まるで桜餅を包む葉のような芳醇な香りが広がったのだ。
「これってお茶じゃないか?」
直感に突き動かされ、お湯を注いでみると、そこには赤茶色の澄んだ液体が。味も香りも“お茶そのもの”だった。この偶然の発見をきっかけに、丸岡さんは「虫が食べた葉っぱの糞でお茶を作る」という前代未聞の実験をスタート。桜の葉をはじめ、栗やりんご、桑など、植物と虫の組み合わせを何十通りも試すうちに、それぞれの植物が持つ香味や効能が虫の体内で変化し、お茶に凝縮されることがわかってきた。
このユニークな着想は、クラウドファンディングでも話題を呼び、目標金額の300%超を達成。特許出願も行い、本格的なブランド「虫秘茶」としての展開が始まった。現在は京都を拠点に、研究と量産体制の両輪で開発が進められている。
■ “虫×お茶”で生まれる未体験の風味
「虫秘茶」は、その名の通り“虫”と“秘めた風味”を融合させたお茶ブランド。桜やりんご、栗など多種多様な植物の葉を、選定された虫に食べさせ、体内発酵を経て排出された糞を茶葉として再利用するという独創的なプロセスで製造されている。
発酵によるまろやかさと植物由来の香りが絶妙に調和し、従来の紅茶や中国茶とは異なる風味を楽しむことができる。まさに「飲む発酵体験」ともいえる味わいは、ミシュラン星付きレストランからも高く評価されており、高級茶としてのポテンシャルを秘めている。
■ 大阪発、地方発信型の生産体制へ
虫秘茶は現在、50種類以上の植物を研究対象とし、20種を商品化。さらに6種が量産体制に入っている。今後は地方の土地特性を活かした生産体制を構築するため、大学との連携や地域展開も視野に入れているという。
使用する虫は、植物との相性だけでなく、飼育のしやすさや理論的な根拠に基づいて厳選。植物ごとに1~2種類の虫を使い分けることで、発酵の仕方や風味にバリエーションを持たせている。
■ 虫が“濃縮”する植物の恵み
虫秘茶の魅力は味だけではない。虫の体内で発酵・変質した植物成分が、お茶の有効成分として凝縮される点も注目だ。たとえば桜やりんごの葉がもともと持つ香り成分や健康成分が、虫を介してお茶に反映されることで、より濃厚な風味と機能性が期待される。
実際に、桜の葉を食べさせた虫秘茶の香りを体験させてもらったところ、まるで桜餅を包む葉そのものを何層にも濃縮したような、芳醇で華やかな香りが鼻を突き抜けた。そのインパクトに、思わず「これが虫の力なのか」と驚かされる。
その特異な発酵プロセスにより、虫秘茶は“茶葉の再定義”とも言える存在となっており、健康志向の強い消費者や、珍しい食体験を求める美食家からの支持も広がっている。
<国内最大級のスタートアップカンファレンス「IVS2025 KYOTO」>
メインイベント:2025年7月2日(水)〜4日(金)
IVS Youth:2025年7月5日(土)
場所:京都市勧業館「みやこめっせ」、ロームシアター京都 他
主催:IVS KYOTO実行委員会 (Headline Japan / 京都府 / 京都市)
公式サイト:https://www.ivs.events/
公式SNS:https://x.com/IVS_Official
■IVS2025 公式サイト
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