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ラグジュアリーとサステナブルの未来!感性と創造の空間「フランスパビリオン」【大阪・関西万博】
投稿日 2025年7月14日 20:00:33 (IT 科学)
フランスは2025年大阪・関西万博において、「感性と創造の国」としての真価を世界に発信する「フランスパビリオン」を展開する。芸術、科学、産業、そして気候変動への挑戦など、幅広い分野で世界をけん引してきたフランスらしく、“創造”と“革新”が融合した展示内容となっている。
テーマは「感性と創造の国 フランス - 持続可能な未来への飛躍」。ラグジュアリーブランドや最新の科学技術、自然との共生など、多層的なアプローチで来場者を魅了する仕掛けが満載だ。
■巨大タペストリーが迎える劇場空間と、変化し続ける企画展示
来場者がまず足を踏み入れるのは、伝統技術「オーブッソン織」の巨大タペストリーが飾られた劇場空間。そこでは五感に訴える映像演出が展開され、壮麗な導入部として機能している。
■フランスの“匠”とテクノロジーが融合!LVMHによる圧巻の常設展示
フランスパビリオンの見どころのひとつが、LVMHグループによる常設展示だ。伝統工芸と最先端技術が交差するこの展示空間では、世界的ブランド・ルイ・ヴィトンが誇る「トランク」をテーマにした2つの体験型インスタレーションが展開されている。
まず登場するのは、壁一面に積み上げられた83~85個の真っ白なワードローブ型トランク。訪れた人がトランクの扉を開くと、中にはルイ・ヴィトンの職人が手仕事に取り組む様子を映した映像が流れる。空間にはIRCAMが手がけた工房の音が響き渡り、まるでその場にいるかのような臨場感を演出している。
続いて現れるのが、90個の白いモノグラムトランクで構成された直径6.6メートル・重さ13トンの巨大球体だ。この球体は上下左右に回転し、映像作家・真鍋大度氏によるダイナミックな映像が投影される。音響もIRCAMが担当し、視覚と聴覚の両面から観る者を魅了する没入体験を生み出している。
伝統と革新を融合させたこの展示は、単なる「ラグジュアリーブランドの紹介」を超え、未来のものづくりを体感できるインスタレーションとして注目を集めている。フランスが誇る職人の技とデジタルアートの共演を、ぜひ会場で味わってほしい。
■フランスの精神を象徴する“再生の庭”で癒やしのひとときを
フランスパビリオンの見どころのひとつが、建物中央に設けられた緑豊かな中庭スペース。訪れる人をやさしく包み込むこの空間は、「再生の聖域(Sanctuary of Resilience)」と名付けられ、自然と共生するフランスの価値観を体現する場となっている。
中庭には15種類以上の植物が植栽されており、その中心には象徴的なオリーブの木が据えられている。オリーブは平和と再生の象徴であり、訪れた人に安らぎと希望をもたらす存在だ。パビリオン全体を手がけた建築ユニット「Coldefy」と「CRA – Carlo Ratti Associati」は、この庭を「劇場的構成(Theatre of Life)」の一部として設計しており、訪問者の体験を静かに包み込むように演出している。
この庭は単なる癒やしの空間にとどまらない。建物全体がエネルギー自給型構造となっており、この庭も自然との共生や脱炭素の視点で設計されているという。自然と人との新しい関係性を模索する未来型パビリオンにふさわしい、メッセージ性の強い空間といえるだろう。
展示を見終えたあと、立ち止まって風にそよぐ葉音に耳を傾ける。そんな時間が、パビリオンでの体験に静かな余韻を与えてくれるはずだ。
■「発酵と再生」を体感する、アルザスワインのセレモニースペース
フランスパビリオンの終盤に待ち構えるのは、「再生の儀式の空間(Ceremonial Room of Rebirth)」と呼ばれる幻想的な展示エリア。そこには、アルザス地方のワイン文化を象徴する神秘的なインスタレーションが広がっていた。
天井から吊るされた白い球体の集合体が、柔らかな光を放ちつつ、壁に揺らめく影を映し出すその光景は、まるで発酵のプロセスそのものを視覚化したかのよう。訪れた人々は、その美しい光と影のリズムに引き込まれ、静かに佇みながら自然の循環と時間の重みを味わうことができる。
この空間は、ワインの泡のようなエネルギーと、時間とともに熟成される文化や記憶の象徴。アルザスの風土で育まれた伝統が、「発酵」というキーワードを通して命の再生とつながり、万博という未来志向の場で深いメッセージを放っていた。
■フランスを代表するモードの粋 ― ディオールの名作が並ぶ白の空間
LVMHグループが手がける常設展示エリアでは、フランスが誇るラグジュアリーブランドのエッセンスが随所に感じられる。その中でも特に注目を集めているのが、クリスチャン・ディオールによるファッション展示だ。
会場では、ディオールが1947年に発表し、ファッション史を変えたとされる「ニュールック」スタイルのジャケットとプリーツスカートを再現。赤と白のジャケットにブラックスカートを合わせたクラシカルな装いは、見る者に時代を超えたエレガンスを印象づける。
その先に進むと、純白で統一された空間が現れる。そこには洗練された白のドレスが複数展示されており、背景にはミニチュアのトワル(仮縫いモデル)をあしらったインスタレーションが広がる。まさに“モードの神殿”とも呼ぶべき佇まいだ。
展示エリアには、アートのような透明なチェアも配置されており、素材や光の扱いにおいてもフランスデザインの繊細さと革新性を体感できる。ここは単なるファッション展示ではなく、デザイン・文化・技術が融合する“未来のモード空間”として演出されているのだ。
■「息づく島」── 自然とテクノロジーの“共鳴”が生む没入体験
フランスパビリオンの最終ゾーンでは、まるで鼓動する生命体の中に入り込んだような体験が待ち受けている。「息づく島(The Living Islands)」と題されたこのインスタレーション空間は、3つの“島”によって構成され、それぞれが異なるテーマを持って訪れた人々に強烈な印象を与える。
島の上空には、まるで浮遊するかのような彫刻群が漂い、光と音によって絶えず形を変える。雲のように舞うこれらの構造物には、自然と人間の関係性や文化の記憶が内包されており、見る者の感情をやさしく揺さぶる。演出は繊細でありながらも力強く、自然との共生や持続可能性といった現代的なメッセージを視覚と聴覚を通して体感できる。
そしてフィナーレでは、空間全体が一つの「心臓」となって鼓動するように明滅を繰り返す。光のリズムとともに訪問者の心も共鳴するような感覚に包まれ、「万博とは未来を想像する場である」というフランスからの強いメッセージが伝わってくる。
この「息づく島」は、アート、テクノロジー、そしてサステナビリティの未来を、五感で感じられる特別なエリアとなっている。
■フランスの偉人たちが語る“知と創造のレガシー”
フランスパビリオンの出口付近には、訪れた人々に静かな余韻を残す展示が待ち構えている。それが、「フランスの偉人たち」の紹介コーナーだ。
ここでは、フランスが誇る科学者、思想家、研究者などの功績を称える肖像と解説パネルが並ぶ。たとえば、放射線研究の草分けであり、ノーベル賞を2度受賞した〈マリー・キュリー〉や、遺伝子制御機構の発見で知られる〈ジャック・モノー〉と〈フランソワ・ジャコブ〉、エイズウイルス(HIV)の発見に貢献した〈フランソワーズ・バレ=シヌシ〉など、世界に大きな影響を与えた人物たちが桜の花を背景に登場する。
この桜のモチーフは、日仏の絆や未来への希望を象徴しており、日本開催の万博らしい演出だ。また、原子炉研究で著名な〈ジュール・オロヴィッツ〉や、アンチウイルス薬の研究で注目を集めた〈アンヌ・リュオリエ〉といった現代に続く研究者の姿も描かれており、フランスの知がいかに継承され、今も進化を続けているかを実感できる。
パビリオン全体が「未来をつくる創造の旅」だとすれば、この偉人たちの展示は、その旅を支える“知の航海図”ともいえる存在だ。科学と芸術の国・フランスがどのように世界と向き合ってきたか、その軌跡を辿るこのコーナーは、静かでありながら深いインパクトを与えてくれる。
■大阪・関西万博 公式サイト
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