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世界の最先端の研究者が集結!「人生100 年時代に向けて-いのち輝く豊かな未来-」開催レポ
投稿日 2025年6月25日 11:30:33 (IT 科学)
三井住友信託銀行株式会社は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする2025 年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、国内外の専門家のを招いて、人生100 年時代を見据えた抗老化医療の最先端とその応用に関するシンポジウムを開催した。当日は、オンラインでも開催し、多くの人が関心を持った。
シンポジウム冒頭では、主催である同社の取締役社長の大山氏から、「日本では“人生100 年”が時に『長生きリスク』と捉えられることもあるが、本シンポジウムを通じて、長く生きることが希望に満ちた未来を描くチャンスであると感じていただきたい」とのメッセージを発信した。その後、老化・寿命研究の第一人者である今井眞一郎氏がモデレーターとなり、最前線で活躍する研究者、ジャーナリストの方々が登壇。各分野における最新の研究成果や、今後の可能性について活発な議論が交わされた。
■人生100 年時代における「ファイナンシャル ウェルビーイング」と「健康」
「人生100 年時代」は、単なる長寿ではなく、心身ともに健康で、社会的にも満たされた状態、すなわち「ウェルビーイング」がこれまで以上に重要となる時代。同社はその中でも、経済的な安心を基盤とした「ファイナンシャル ウェルビーイング(将来に対する経済的不安がなく、自分らしい人生を安心して歩める状態)」の実現を重視している。
ファイナンシャル ウェルビーイングは“健康”と密接に関係しており、長く働ける身体、判断力を保つ認知機能、医療費の負担を抑える健康な身体などが、経済的な安心を支える重要な要素だ。高齢者のライフスタイルに深く関わる信託銀行として、同社は金融の枠を超えて世界の抗老化研究者を招いた本シンポジウムを主催したように、健康や住まい、学びといった多様な側面から、皆さまのウェルビーイングを支えていくことを伝えた。
■老化・寿命研究の第一人者である今井氏より最新の研究情報を発表
第1部では、老化・寿命研究の最前線で活躍する専門家を迎え、健康な「人生100 年時代」の実現に向けて、抗老化研究の世界の最新動向や成果について議論が交わした。
モデレーターの今井氏は、日本において老化は「治療」ではなく「予防」が重要であるという視点を提示。老化に対するアプローチのあり方について、科学的根拠に基づいた考察を促した。
パネリストのバルジライ氏は、糖尿病治療薬として知られるメトフォルミンやその他の認可されている薬に抗老化効果の可能性があることを紹介。メイヤー氏は、抗老化医療の臨床現場における課題と、今後の展望について語った。さらに柳沢氏は、睡眠と老化の密接な関係性を科学的に解説。瀬川氏は、ジャーナリストとしての視点から、抗老化研究の社会的意義や課題について言及した。
■日本で人生100 年時代を幸せに過ごすための第一歩は、老化の「度合い」を知ること
第2 部では、瀬川氏より、日本人が「100 歳まで生きること」に対して、他国に比べて前向きに捉えていない傾向が強いという調査結果が紹介された。これを踏まえ、「人生100 年時代を幸せに過ごすために」というテーマのもと、各分野の研究者によるディスカッションが行われた。
まず、バルジライ氏は、百寿者(100 歳以上の高齢者)に関する海外の研究結果をもとに、「健康と長寿は両立可能である」ことを強調。さらに、百寿者の医療費が60〜70 代で亡くなる人々に比べて低く抑えられていることから、「健康長寿は経済的にもメリットがある」と述べ、健康長寿の現実的な利点を示した。
続いてメイヤー氏は、「人それぞれ老化の進行度合いが異なる」ことを前提に、自身の老化の状態を科学的に把握することの重要性を訴えた。老化の度合いを正確に知ることが、適切な予防や対策につながることを強調された。
柳沢氏は、健康維持に欠かせない「食事・運動・睡眠」の中でも、特に睡眠に関する理解が日本では不足している点を指摘。多くの日本人が自身の睡眠状態を正しく認識していないことから、「日本における健康な100 歳の実現には、睡眠の質の向上が不可欠である」と述べた。
最後に、モデレーターの今井氏は、「長寿大国でありながら、健康長寿大国とは言えない日本」において、自分自身の老化の度合いを正しく知ることの重要性を強調。その上で、確固たる科学的根拠に基づいた治療法や薬、サプリメントの活用が、健康長寿の実現に向けて欠かせないと締めくくった。
<人生100 年時代に向けて -いのち輝く豊かな未来->
日時 :2025 年6 月23 日(月)18:30~20:00(開場 18:00)
場所 :大阪府大阪市此花区夢洲中1 丁目
大阪・関西万博会場内 テーマウィークスタジオおよびオンライン
登壇者 :ニール・バルジライ氏、アンドレア・メイヤー氏、柳沢 正史氏、瀬川 茂子氏
モデレーター:今井 眞一郎氏
内容:オープニング映像 / 開会宣言 / 主催者挨拶 / パネルディスカッション / 閉会挨拶
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Source: ITライフハック
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