-
リバティーンズ株式会社 代表取締役の山口雄大氏が語る!「App Growth Summit Tokyo 2025」の日本初開催の狙いとモバイルアプリマーケティングの未来
投稿日 2025年6月9日 14:00:36 (IT 科学)
アプリ広告ソリューションを提供する、業界のパイオニアであるリバティーンズ株式会社は2025年4月10日(木)、アプリマーケティングに特化した世界最大規模のグローバルイベント「App Growth Summit Tokyo 2025(以下、AGS Tokyo 2025)」を、タイトルスポンサーとして開催した。日本初開催となるこのイベントではGoogle、ドコモ、タイミーなど、国内外を代表する企業・ブランドから20名以上の豪華なゲストスピーカーによる多彩なセッションを実施し、大盛況のうちに幕を閉じた。イベント終了後、仕掛人である同社 代表取締役の山口雄大氏に、「AGS Tokyo 2025」の狙いとモバイルアプリマーケティングの未来について聞くことができた。
■ iPhone黎明期に創業、広告代理事業へ
編集部:まずは御社の事業内容についてお聞かせください。
山口氏:リバティーンズ株式会社は2007年、iPhoneが初めて市場に登場したタイミングで創業しました。当初は完全に開発側として活動しており、アプリ開発を主軸に据えていました。しかし、アプリ市場の黎明期はプロモーションのノウハウがほぼ存在せず、私たちもマーケティングに苦戦しました。その経験から、単なる開発だけでなく「どう見せるか、どう届けるか」が非常に重要だと痛感し、プロモーションにも注力するようになりました。
特に、検索キーワード最適化(今で言うASO)を日本国内よりも先に英語圏で導入し、アプリ名やデベロッパー名を戦略的に設計しました。例えば、開発者名を「フリーゲーム」といった検索されやすいワードに設定するなど、細かい工夫を重ねました。その結果、広告費をかけずに累計1000万DLを達成し、当時の業界内では大きな話題になったと自負しています。
編集部:その後について教えて下さい。
山口氏:オーガニック施策だけでは限界があると感じ、広告代理事業も立ち上げました。単純に広告を扱うのではなく、私たちがこれまで積み重ねたマーケティングの知見をツール化し、クライアントに提供しています。特に注力しているのは「オーガニックと広告の両輪」を回すこと。自社ツールは現在アメリカ市場でも展開しており、特にシリコンバレーではインハウス運用が主流なので、その需要にも対応しています。
■「AGS Tokyo 2025」開催!予想以上の反響
編集部:今回、「AGS Tokyo 2025」の開催に至った経緯を教えてください。
山口氏:「App Growth Summit(以下、AGS)」は、世界中で開催されているアプリマーケティングのカンファレンスですが、日本ではまだなじみが薄い存在でした。AGSの最大の特徴は「デベロッパーファースト」。つまり、アプリ開発者が主役になり、彼らが本当に必要とする情報を届けることを重視しています。
これまで日本国内のイベントは、どうしてもスポンサー企業が主導権を握るものが多く、デベロッパー側は受け身になりがちでした。私たちはその点に課題意識を持ち、「開発者同士が知見を共有できる場を作りたい」という思いで、今回「AGS Tokyo 2025」の誘致とを行いました。
編集部:イベント当日のプログラム構成について教えてください。
山口氏:プログラムは大きく5つのカテゴリで構成しました。
1つ目はプラットフォーム。AppleやGoogleの公式事例をもとに、アプリ成長に直結する施策を紹介しました。特にApple Search AdsやGoogle Adsは、広告効率が高いため、参加者からも注目度が高かったです。
2つ目はアドネットワーク。DSPや新しい広告枠の動向を深堀りしました。
3つ目はマネタイズ。定期購読やアプリ内課金の最新トレンドとして、レベニューキャットなど先進的なツールの導入事例を共有しました。
4つ目はスターマーケティング。我々リバティーンズが長年実践してきたマーケティング施策をお話ししました。
5つ目はケーススタディ。楽天やドコモといった国内大手から、海外ではフィンランドの企業まで、多様な成功事例をご紹介しました。
編集部:参加企業や来場者の反響はいかがでしたか?
山口氏:想定を上回る反響でした。事前登録は250名が目標ラインでしたが、結果的に400名近い参加があり、満席御礼となりました。デベロッパーの方々からは「この規模でこうした交流の場は初めて」という声が多く寄せられ、インハウス運用の企業の方々にも強い関心を持っていただけました。また、インポート・エクスポートのセッションでは、国境を越えた展開に必要な“ローカル適応”の重要性が強調され、特にフィンランドの企業のリアルな経験談と深掘りされた日本市場へのローカライズ事例が好評でした。
編集部:イベントを終えて感じた課題はありますか?
山口氏:ひとつ挙げるとすれば、スピーカーの多様性です。今回は結果的に男性スピーカーが大半を占め、女性の登壇者が非常に少なかった点は反省材料です。今後は、性別問わず本当に業界の最前線で活躍されている方々を幅広くお招きし、より多様な視点を届けられる場にしていきたいと考えています。
■皆さまとともにより良い市場を作っていきたい
編集部:今後の展望を教えてください。
山口氏:現状ではまだ何も具体的には決まっていないのですが、すでに次回開催を見据えて準備を始めています。また、アプリマーケティング業界が直面する「広告費高騰」「オーガニックの獲得難」の課題解決に向けて、我々が提供するサービスも進化させていく予定です。特に、ストアの改善=ASOの強化に重点を置き、広告とオーガニックの相乗効果を最大化するノウハウを提供し続ける所存です。
編集部:最後に、業界関係者へのメッセージをお願いします。
山口氏:アプリ市場は非常に変化が早く、昨日の常識が明日には通用しないことも多いです。だからこそ、企業の枠を越えて知見をシェアし、業界全体で成長していくことが欠かせません。我々も引き続き「デベロッパーファースト」の理念を掲げ、皆さまとともにより良い市場を作っていきたいと考えています。今後の「App Growth Summit Tokyo」にもぜひご期待ください。
編集部:本日は、ありがとうございました。
■「App Growth Summit Tokyo 2025」公式サイト
■リバティーンズ株式会社
■ITライフハック
■ITライフハック X(旧Twitter)
■ITライフハック Facebook
■ITライフハック YouTube
■ITビジネスに関連した記事を読む
・鳥羽商船高専、経済産業大臣賞と企業賞(アクセスネット賞・三菱電機エンジニアリング賞・ビズリーチ賞)を受賞
・『誰もが使えるWeb3』を実現した!Aptos LabsのThomas Chou氏が語る「ブロックチェーンの大衆化」
・持続可能な成長を目指す!セッション「組織の変革と人材育成〜多様な人材を生かすリーダーシップと文化の構築〜」を開催
・国内最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2025」新たな企画チームと運営体制を発表
・市場拡大やリソースの最適化を図る絶好の機会!セッション「M&A戦略による企業成長の加速〜ベンチャー企業におけるM&Aの活用法〜」を開催
Source: ITライフハック
続きはコチラ↓http://tatsumaki.xsrv.jp/news-matome/
続きを読む>>最新情報