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Simeji×愛知大学、句点=マルのストレスを“まぁるく”!「マルハラをまぁるくプロジェクト」から”新機能”が誕生
投稿日 2025年5月20日 12:00:01 (IT 科学)
昨年話題となった「マルハラ(マルハラスメント)」は、メッセージの文末に句点「。」が付くことで、受け手がストレスを感じる現象を指す。上司世代はメール文化に慣れており、句点を使うことが一般的だが、特に若者世代はスピーディーなメッセージやチャットに親しんでおり、句点を用いない傾向が強い。そのため、句点の使用が堅苦しさや圧を感じさせる場合があるという。
そこで、バイドゥ株式会社が提供するきせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」は、愛知大学の学生研究チーム「JAWS」と共同で、昨年話題となった「マルハラ」を起点に、より豊かなテキストコミュニケーションの実現を目指すプロジェクト「マルハラをまぁるくプロジェクト」を2024年12月に発足。絵文字を活用した新たなコミュニケーション手法の開発を進めてきた。そして2025年5月、同アプリ内において「まぁるく変換」と「いろいろ感情」という2つの新機能がリリースされた。
2025年5月14日(水)、”ことばの日”(5月18日)に向けて、愛知大学の学生とともに取り組んできた本プロジェクトの成果を発表する「マルハラをまぁるくプロジェクト プレス向け成果発表会」が、バイドゥ株式会社にて開催された。
■新機能「まぁるく変換(予測変換)」でまぁるくあたたかみのある表現に
文末の「。」が少し冷たく感じられてしまう——そんな言い回しのニュアンスに悩んだときに役立つのが、Simejiの新機能「まぁるく変換」だ。
この機能では、入力したフレーズに対して、文末に“ちょうどいい絵文字”を添えた例文が自動でいくつか提案される。そのまま使える柔らかな表現から選ぶことで、伝えたい気持ちをやさしく届けることができる。
伝え方に少し迷ったときや、やわらかい印象で伝えたいときにおすすめの、やさしさを添える予測変換機能となっている。
実際に変換されると、「です。」は「です+ビックリマーク」や「サムズアップの絵文字」に、「ありがとうございます。」は「ありがとうございます+両手を合わせる絵文字」に、「おだいじに。」は「お大事に+ビックリマーク」や「サムズアップの絵文字」などに変換される。
句点で文を締めくくると、どこか冷たく感じられてしまうこともあるが、絵文字が添えられるだけで、印象がぐっとやわらかくなり、より丁寧で親しみやすいコミュニケーションが可能になる。
■新機能「いろいろ感情(シーン別絵文字セット)」でちょうど良く使える絵文字選び
「感謝」「謝罪」「断り」など、12種類のシーン別に絵文字を分類した一覧から、自分の気持ちに合った絵文字を選べる機能を搭載。テキストだけでは伝えづらい感情も、状況に合った絵文字を添えることで、より自然で的確に伝えられるようになる。
また、絵文字の使い方に不安がある方や、相手との距離感に配慮したい場面でも、このシーン別提案が“ちょうどいい伝え方”のヒントとなり、表現に迷いにくくなる。万が一、意図がうまく伝わらなかった場合でも、「こういう気持ちで使った」と説明しやすく、誤解やすれ違いの回避にもつながるというメリットがある。
「いろいろ感情」の絵文字セットには、「感謝」「謝罪」「OK」「断る」「悲しい」といった真剣なシチュエーションで使えるものから、「喜び」「楽しい」「ふざける」「好き」「尊い」といったカジュアルな表現に使えるものも用意されている。
■「まぁるく変換」「いろいろ感情」の使い方を紹介!
まず「Simeji」をスマホにダウンロード。すでにダウンロードしている場合は、最新バージョンにアップデートが必要。「フルアクセス」機能をONに。
<まぁるく変換>
1. Simejiキーボードを立ち上げる
2. 該当するワードを入力
3. 右上にまぁるく変換された文章が出てくる(ハートの中に紙飛行機が入ったアイコンが目印。)
4. タップして入力
<いろいろ感情>
1. Simejiキーボードを立ち上げる
2. キーボード左下の顔文字マークをタップ
3. タブの中から「いろいろ感情」を探してタップ
4. 使用したい絵文字を選んで入力
■アンケート調査から見える世代間の句点に対する意識の差
14日の成果発表会では、Simejiと愛知大学の学生研究チーム「JAWS」が実施した、本プロジェクトの一環である「マルハラに関する意識調査(n=7,965)」の調査結果が発表された。
全国7,965名から回答が集まり「句点」や「絵文字」などのテキスト表現に対する受け取り方の違いが、世代や立場によって異なることが明らかになった。この調査は、テキストコミュニケーションにおける“言葉の受け取り方”や“表現に対する温度差”を明らかにし、より快適なやりとりを実現する機能開発に活かすことを目的に行われた。
「文末にマル『。』がついたメッセージが来て、こわい・つらいと感じたことがあるか」という質問に、Z世代(15~29歳)の約3割が「はい」と回答。約3人に1人が「怖い」「つらい」と感じた経験があることがわかった。一方で、30代以降ではその割合が大きく下がる傾向があり、「句点」に対する印象の違いが世代間で顕著に現れた。この質問により、「句点」に潜む世代間ギャップが浮き彫りになった。
さらに、「マル『。』をつけるときの気持ち」については、15~22歳の66.6%が「礼儀・義務として」使用していると回答。Z世代は丁寧さや配慮のつもりで句点を使っているにもかかわらず、同じ世代内で「冷たく感じる」と受け止められるケースもあるなど、“意図と受け取り方のズレ”があらわになった。一方、年齢が上がるにつれて「特に何も考えていない」と回答する割合も増加。この結果から、世代ごとに句点の“意味づけ”や“感情の込め方”が大きく異なることが分かる。
また、同調査によって絵文字はモチベーションや感情表現を後押しするツールになっていることも明らかになった。
■「テキストコミュニケーションの奥深さを実感」、愛知大学「チームJAWS」のコメント
私たちは、テキストコミュニケーションに対する課題意識から研究を始め、Simeji様にお力添えをいただきながら、多くの方々に寄り添える機能を模索してきました。このたび、こうして想いが形となり、心から嬉しく思います。
今回開発した新機能は、何気ない一言も”まぁるく””ちょうどよく”届けてくれるものです。ぜひ多くの方々にご活用いただき、言葉のすれ違いを少しでも減らすことができれば幸いです。
そして、この新機能が、言葉の使い方や受け取り方について考えるきっかけとなり、より温かいコミュニケーションが広がっていくことを願います。
本プロジェクトを通じて、改めてテキストコミュニケーションの奥深さを実感しました。これからも、その可能性に対して、自分たちにできることをしていきたいと思います。
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Source: ITライフハック
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